大人ニキビケア
大人ニキビは、ホルモン分泌の急激な変化による皮脂量の増加で起こる
思春期ニキビとは違います。
20歳以降の大人ニキビの原因は一つではないのです。
AによってBが起こり、その結果Cとなり、ニキビができる
このように、いくつかの誘因が複雑に絡み合っているため、
スキンケアだけでは改善されないことがほとんどです。
でも、皮脂が毛穴に詰まり、常在菌であるアクネ菌が過剰に繁殖して炎症を起こす
というニキビのできる仕組みは同じ。
大人ニキビの場合は、「なぜニキビができるのか?」よりも、
「なぜ毛穴が詰まるのか?」という観点から考えた方が、原因を突き止めやすいでしょう。
肌細胞は、
表皮のいちばん下にある基底層で、絶えず新しく作られ、約28日かかって表面に出てきます。
無核の角化細胞となって、角質層を形成し、肌を外部の刺激から守ります。
「最終的に垢となって、はがれ落ちる」この一連のサイクルがターンオーバーです。
年齢を重ねるにつれ、その周期は延びて、40代になるとおよそ45日かかると言われています。
ターンオーバー、つまり新陳代謝が低下するとどうなるでしょうか?
はがれ落ちるべき角質は、溜まって肥厚化。
肌の「くすみ」や「ごわつき」のもととなります。
さらに、毛穴がふさがれてしまうことから、皮脂が詰まりやすくなるのです。
皮脂詰まり解消法
こうした皮脂詰まりを解消するためには、洗顔と保湿が重要です。
ただし、無理やり押し出したり、洗い過ぎるのは厳禁。
必要な皮脂まで取り除いてしまうと、その時はさっぱりしますが、
肌はそれを補おうとして、皮脂を過剰に分泌するため、逆効果なのです。
優しく丁寧に洗うことを心がけ、その後の保湿に力を入れましょう。
大人のニキビケアは、
皮脂のコントロールだけでなく、正常なターンオーバーのサイクルを保つことも大事。
不規則な生活習慣(睡眠不足や食事の偏りなど)、ストレスによるホルモンバランスの乱れ、
加齢や紫外線のダメージなど、原因は一つではありませんが、
これらを改善することは、結果的にニキビケアにつながります。
例えば、いつもより少し早くベッドに入る、自分がリラックスできる方法や環境を探してみるなど
出来ることから始めてみてはいかがでしょうか。