ニキビ跡を治す方法

ニキビを自己処理した結果、ニキビが治ったあとも、色素沈着や凸凹跡に悩まされることがあります。
特に深刻なのが、「クレーター」と呼ばれる皮膚のくぼみです。
芸能人にもニキビを潰しまくったせいで、顔中にクレーターが残る人がいますね。
見た目もよくありませんし、こうなってしまうと自分で治すのはほぼ不可能です。

 

ニキビは、

毛穴の中でアクネ菌が繁殖して炎症を起こした状態です。
自分の免疫細胞がこれを排除しようとして、その結果、膿(細胞の死骸)が生産されます。
この膿は放っておくと、真皮の壁にダメージを与えます。

 

真皮は、

表皮の下に存在する組織です。
コラーゲンとエラスチンが網状に絡み合って、肌のハリや弾力を作り出しています。
損傷を受けた真皮は、真皮の壁にダメージを補おうとして、正常ではないコラーゲンを大量に作り出します。
これがニキビ跡の基となる「瘢痕組織」です。

 

傷口がえぐれてしまうほどのケガをした時

傷そのものが治っても、その部分がへこんだり、手術の縫合跡が盛り上がってくるのも
この瘢痕組織によるものです。

 

炎症の状態によって、毛穴の形を残したまま瘢痕がその周囲に広がる場合と、
形が崩れて、大きくくぼむ皮内瘢痕ができる場合があります。
前者は毛穴が広がったように見え、後者はいわゆるクレーター肌と呼ばれる凹みになります。

 

自分でできる対策

肌のターンオーバーを促すスキンケアを根気よく続けることです。

 

きれいに治したいと思ったら、皮膚科医やエステなどの手を借りる必要があります。
主な方法としては、フルーツ酸などを用いて表皮を削るケミカルピーリングや
熱による刺激で、皮膚の再生能力を刺激するフラクセルレーザー、
コラーゲンやエラスチンの生成を促進するフォトフェイシャルなどがあります。
真皮までダメージを受けているクレーター肌の場合は、レーザー治療が有効です。

 

最近注目されているのが、

コラーゲンやエラスチンを作りだす線維芽細胞の増殖を助ける因子(FGF)を
クレーター部分に注射することで、細胞を増殖させるFGF治療です。

 

効果が永続的で、自分の細胞を増殖させるので副作用もありません。
ただし、保険の適用外であるため費用は高額です。
どうしても治したいニキビ跡にだけ使ってみるなど、検討してみてはいかがでしょうか。